運転免許:外免切替、教習所、車検と道交法
中国免許から日本免許への切替、免許がない人の教習所 ¥30 万-40 万、車検と自賠責・任意保険、駐車と違反点数の概要。
日本で長期的に運転するには日本の運転免許が必要となる。国際運転免許証は入国後 1 年までしか有効でなく、それ以降は日本免許に切り替えるか取得するかが要る。中国免許を既に持つ場合は「外国免許切替」(外免切替)の制度で再受験を避けられるが、免許自体を持たない場合は教習所で取得することになり、通常 ¥300,000-400,000 かかる。どちらの経路であれ、運転を始めれば車検、保険、税金、駐車という年間コストが続く。
外免切替:中国免許から日本免許へ
外免切替の資格要件は意外に厳しい――母国で免許取得後、母国に 3 ヶ月以上連続して居住していたことと、出入国記録による証明が要る。「短期渡航で取得してすぐ離国」という履歴は試験場で見抜かれ、受理されない。申請は住所地の運転免許試験場へ。東京は鮫洲、府中、江東の 3 試験場が管轄を分ける。
必要書類は、母国免許原本 + 日本語翻訳文(JAF 日本自動車連盟または母国大使館発行、JAF オンライン申請の日本語翻訳文は ¥6,000、コンビニ印刷は別途 ¥20 / 枚)、パスポート(入国スタンプ確認用)、在留カード、住民票、写真 1 枚、申請書。手数料は ¥2,550、交付料 ¥2,050。
中国免許の切替で最も詰まりやすいのは 3 点。第一に中国免許の日本語翻訳文で、JAF、中国大使館、指定行政書士のいずれでも試験場が受け付ける形式でなければならず、一般の中文公証書では代替できない。第二に「母国 3 ヶ月以上居住」要件で、公安局発行の出入境記録証明を取得する必要がある。第三に適性検査(視力 0.7 以上 + 色覚)+ 学科 10 問 + 実車技能確認で、技能は中国免許保有者の合格率が高くない。試験項目(路上の S 字、クラッチ踏み込みタイミング、車庫入れの定位置停止)が中国の試験ルートと差が大きいためである。不合格でも受け直し可、毎回 ¥4,550 の受験料がかかる。
出典:警視庁:外国の運転免許証から日本の免許への切替、JAF:外国運転免許証翻訳文発行。
教習所:免許なしから取る場合
母国免許がない場合は、通学型教習所か合宿免許のどちらかを選ぶ。通学型は ¥300,000-400,000、3-4 ヶ月、夜間や週末で通う。合宿型は ¥200,000-300,000、2-3 週間、地方の教習所宿舎に住み込みで全日参加する。合宿型は安いが日程の固定度が高く、途中で抜けると補習が必要になる。
費用には学科講習、技能講習(通常 30 コマ以上)、仮免試験、卒業検定が含まれ、教科書と写真は別に必要となる。試験場での本試験は ¥3,800+ が別途。学科では交通法規、駐車規則、応急処置、救急法を扱う。
外国人向けには、東京近郊で中文・英語対応の教習所が 5-10 校ある。コヤマドライビングスクール二子玉川校は英語インストラクター対応、神奈川県の二俣川自動車学校は中国留学生を長く受け入れ、埼玉の東武自動車教習所は中文の合宿コースを設ける。教習所を選ぶ前に、講習言語、合宿の食宿費がパック料金に含まれるか、応急救護や原付教習などの周辺講習が別料金かを必ず確認する。
免許の種類と更新周期
切り替え後はどの免許を持ち、いつ更新するかを把握する。普通自動車免許は AT 限定と MT の 2 種に分かれ、外免切替は母国免許の元車型に合わせて発行される――中国免許の C1 は MT、C2 は AT に対応するため、範囲を広げたい場合は試験場で追加技能試験を受ける。
更新周期は 3 通り。ゴールド免許(5 年間無事故無違反、金色枠)は 5 年ごとの更新で講習 30 分、任意保険にも 5-10% の優遇がつく。一般免許(青枠)は 3 年ごと。新規取得後の初回更新も 3 年。違反点数累計 6 点で免停 30 日、15 点で免許取消、取消後は一から再受験となる。
更新地は免許試験場、警察署(一部対応)、免許更新センター。原免許、写真、更新通知書(登録住所宛に事前郵送)、講習区分に応じた手数料 ¥2,500-3,850 を持参する。70 歳以上は高齢者講習、75 歳以上は認知機能検査が追加される。
車検、自賠責、任意保険
運転を始めれば、年間固定コストは 4 項目――車検、自賠責保険、任意保険、自動車税。車検は新車初回 3 年、以降 2 年ごと、軽自動車も 2 年ごと。普通車 1 回 ¥80,000-150,000(整備 + 法定費用 + 検査料 + 自賠責 2 年分込み)、整備費は車の状態で差が出る。
自賠責保険は車検とセットで 2 年ごとに納める強制保険、普通車で約 ¥17,650 / 2 年。これは相手方の人身賠償のみカバーし、自車の損害、相手の車両、上限 ¥3,000 万円(死亡時)と限られる。任意保険はこの隙間を埋めるもので、対人無制限、対物保険、車両保険、人身傷害保険などを年 ¥30,000-200,000 で組む。年齢区分(21 歳以下 / 26 歳以下 / 30 歳以下 / 一般)、等級(1-20、毎年無事故で 1 等級上がり、最大 63% 割引)、車種、用途、加入条件で保険料が変動する。新規外免切替の初年度は 6 等級から始まるため保険料は高めである。
自動車税は排気量別――1.0L 以下 ¥10,800、1.5L 以下 ¥30,500、2.0L 以下 ¥36,000(2019 年 10 月以降新規登録車)、毎年 5 月納付。軽自動車税は別計算で ¥10,800 / 年。
出典:国土交通省:自動車検査・登録制度、損害保険料率算出機構:自賠責保険。
駐車、違反、日常コスト
最後は日常運用面。月極駐車場は地域差が大きい――東京山手線内 ¥30,000-50,000 / 月、世田谷・杉並 ¥20,000-30,000、23 区外 ¥15,000-20,000、地方都市 ¥5,000-10,000。車を購入する前に「車庫証明」を取得し、警察署で ¥2,500、1-2 週間かかる。
違反の典型的な罰則区分は、駐車違反(駐禁)¥10,000-25,000 + 1-2 点、一時停止違反 ¥7,000-9,000 + 2 点、速度超過 ¥9,000-35,000 + 1-12 点(50 km/h 超過は刑事処分 + 免取)、信号無視 ¥7,000-9,000 + 2 点。レッカー(車両撤去)費は ¥40,000-100,000、保管場所に置かれる場合は日割り保管費も加算される。
飲酒運転はゼロ容認――呼気 0.15 mg / L 以上は酒気帯び、0.25 mg 以上は酒酔いとなり、免取 + 罰金 ¥500,000 以下 + 最大 5 年懲役。同乗者、酒類提供者、車両提供者も連帯処罰される。高速道路の ETC は ETC カードと車載器が必要で、新規設置 ¥3,500-15,000、普通車で東京から大阪まで約 ¥10,000-13,000。車を持たずに済ませたい人にはレンタカー(タイムズ、オリックス、ニコニコ)やカーシェア(タイムズカー、ChocoChoco、Anyca)も選択肢で、1 日 ¥6,000-15,000 + 距離料金で利用できる。
用語
- 運転免許:自動車の運転資格
- 外免切替:外国免許から日本免許への切替制度
- 教習所:自動車運転技能を学ぶ施設
- 車検:強制的な車両安全検査
- 自賠責保険:対人賠償のみカバーする強制保険