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台風と大雨:計画運休、無手数料の払い戻し、動けない日の過ごし方

2026年の日本接近は14個程度で平年より多い見込み。在来線は瞬間風速25m/sで運転見合わせ、計画運休は前々日と前日の2段階。航空は欠航前から無手数料で変更でき、警報名は2026年からレベル表記に。

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特集日本の夏の旅行特集猛暑、日焼け対策、熱中症、受診、交通、気温で組み直す街の動線。全 13 本

日本気象協会が2026年5月に出した見通しでは、年間の台風発生数は28個前後、日本への接近は14個程度で平年より多く、8月の接近数は平年並みから多い、秋には発達した台風が接近するおそれがあるとされています。7月から9月に行程を組むなら、台風は考慮するかどうかではなく何番目に置くかの問題です。救いは対応が制度化されていることで、運休は前もって予告され、きっぷはほぼ無手数料で払い戻しか変更ができます。流れを知っている人が失うのは半日、知らない人が失うのは行程全体と変更手数料です。

警報の名称が変わり、レベルの数字で読めるようになった

まず今年変わった点から。2026年の出水期から、気象庁は防災気象情報の名称を5段階の警戒レベルに合わせ、警報名そのものに数字を入れました。従来の「大雨警報」は「レベル3大雨警報」に、「土砂災害警戒情報」は「レベル4土砂災害危険警報」になりました。河川の氾濫には「レベル5氾濫特別警報」が新設され、「洪水警報」と「洪水注意報」は廃止されています。「顕著な大雨に関する気象情報」は「気象防災速報(線状降水帯発生)」という名称に変わりました。

旅行者にとっての意味は、どの警報がどの危険度に当たるかを覚える必要がなくなったことです。数字だけ見れば足ります。3は高齢者等が避難を始める段階、4は危険な場所から全員が離れる段階、5は災害がすでに発生している段階です。緊急速報メールは端末側の設定なしで届きます。避難所と警戒レベルの詳しい説明は防災にあります。

出典:気象庁:2026年からの防災気象情報の変更

計画運休はいつ発表され、きっぷはどうなるか

警報は気象側、計画運休は交通側で、この2つは連動しません。分けて見る必要があります。

鉄道の運休基準は風速です。JR在来線は瞬間風速20m/sで速度規制に入り、25m/sで運転を見合わせます。新幹線も20m/sから段階的に規制します。私鉄は25m/sで規制、30m/sで見合わせとする会社が多くなっています。これらの数値は台風の中心がまだ遠い段階で到達するため、運休は「上陸」の半日から1日前に始まることが珍しくありません。

発表の段取りは2段階で固定されています。台風の到達が予想される日の前々日までに計画運休を実施する可能性を、前日までに対象となる線区と時間帯を発表します。動くべきは第1段階を見た時点です。第2段階まで待つと、代わりの宿もきっぷも埋まっています。

きっぷの扱いは緩やかです。運休またはその見込みが発表された時点で、対象のきっぷは払い戻しと有効期間の変更が無手数料になります。駅の窓口か、購入したサイトで手続きします。新幹線と特急、座席を指定済みのきっぷも同じ扱いです。

出典:JR北海道:計画運休の考え方

航空は欠航が決まる前に動かせる

鉄道より航空会社の規則のほうが旅行者に有利で、これを知らない人が多くいます。

ANAとJALは、運航に影響が見込まれる時点で対象空港の該当便に無手数料の変更と払い戻しを開放します。実際に欠航が決まるのを待ちません。つまり「明後日に台風」という予報の段階で、今日のうちに台風の前日か通過後へ無料で振り替えられます。変更の期限は原則として当初の搭乗日から30日以内です。往復のうち往路が台風で欠航した場合、復路も併せて変更や払い戻しができるのが通例です。

対象便は各社の運航情報ページで空港と日付ごとに公開されます。格安航空会社は規則が各社で異なり、バウチャーでの返金にとどまる場合もあるので、予約時に確認します。

出典:ANA:悪天候などが理由の予約変更・払い戻しJAL:欠航・遅延時の対応

動けない日をどう過ごすか

振り替えが済んだら、残る問題は台風当日です。答えはおおむね「外に出ない」で、日本の都市は台風の日に広い範囲で止まります。無理に動けば危険で、体験としても良くありません。

宿の延泊はまず今いる宿で相談します。フロントで延ばせることが多く、別の宿を探すより手間がありません。台風の日は百貨店や商業施設が臨時休業や時短になり、コンビニは開いていても品切れが出ます。前夜のうちに水、食料、モバイルバッテリーを確保しておきます。地下街と駅直結の商業施設は台風の日でも通常営業する割合が高く、大阪の梅田地下街や名古屋の名駅地下街の規模なら概ね動いています。

どうしても移動するなら、路線バスと自転車を避けて地下鉄を使います。風が強いときに危険なのは雨より飛散物で、看板や自転車が飛ぶ事故は毎年起きています。河川と海岸には近づかないでください。波を見に行った人が毎年被害に遭っています。

端末に入れておく3つ

台風の季節に出発する前、3つ用意します。

1つ目はSafety tipsで、観光庁監修の無償アプリです。緊急地震速報、気象警報、避難情報を多言語で通知し、現在地を設定できます。2つ目は気象庁のキキクル(危険度分布)で、10分ごとに更新され、今いる場所の浸水と土砂災害の危険度を地図で示します。ブラウザで開けます。3つ目は自分が予約した交通事業者の運行情報ページです。JR各社、私鉄、航空会社のいずれも、台風時にはニュースより速く更新されます。

電話番号を1つ。Japan Visitor Hotline 050-3816-2787 は24時間365日、英語・中国語・韓国語で、災害時も受け付けます。

繰り返し起きている失敗

進路図だけを見るのが一つ目です。運休の判断は風速と降水量で、中心の位置ではありません。台風が数百km先にある段階で列車は止まります。

「確定」を待ってから変更するのが二つ目です。無手数料の変更は予告の段階で開放されます。早く動くほど選択肢が多く、遅らせても変更自体はできますが席がありません。

8月の台風とお盆を切り離して考えるのが三つ目です。8月7日から16日は新幹線がもともと逼迫しており、運休から復旧した後は滞留した乗客で後続の便まで埋まります。この期間の扱いはお盆の移動にあります。

保険が四つ目です。旅行の遅延、宿泊の追加、手荷物の遅延は多くの海外旅行保険の対象ですが、宿泊の領収書と航空会社の欠航証明が必要です。夏の行程全体は日本の夏の旅行にまとめてあります。

用語

  • 計画運休: 台風などの接近前に予告して実施する運休
  • 運転見合わせ: 運行を一時的に停止すること
  • 無手数料: 手数料を取らない払い戻しや変更
  • 気象防災速報: 2026年に新設された極端な現象の速報
  • キキクル: 気象庁の危険度分布の地図

参考情報